ダージリン という街へ。

まずは、デリーへ。国内線と車でさらに東へ

ダージリンへの道のりは、一筋縄では行きません。日本からの直行便はなく、まずは東京・羽田空港から約9時間のフライトでインドの玄関口、首都デリーのインディラ・ガンジー空港へ。到着は夕刻のため、この日はデリーに滞在して明朝からのダージリンの旅に備えます。

一夜明け、いよいよダージリンを目指して再びインディラ・ガンジー空港へ。国内線に乗り、約2時間のフライトでダージリンに一番近いバグドグラ空港に到着です。空港では、議員に初当選したというインド人民党(BJP)所属の政治家と同じタイミングでの到着となり、空港出口にはBJPの支持者が大勢押し寄せ、空港周辺の道路も車で溢れていました。ここからはダージリン移動の定番である四輪駆動車に乗り換え、およそ2時間かけて徐々に高度を上げながら茶園へと向かいます。

バグドグラ空港を出発して15分ほど走ると、周辺には茶畑が広がるシリグリのエリアを通過します。北側にダージリン、東側にはアッサム地域を控えた標高500mに満たない平地が広がり、テライと呼ばれる紅茶産地として知られるシリグリ。主にインド国内などで消費されるCTC(Crush, Tear and Curl)製法のミルクティー向け茶葉を生産しています。

英国風の伝統的な建物が並ぶ中心地ダージリンタウンは、多くの商店が軒を連ねるにぎやかな街。人と車でごった返し、自然に囲まれた静かな茶園とは対照的な風景です。また、ダージリンは紅茶だけでなく、世界遺産のヒマラヤ山岳鉄道が走る高原のリゾート地としても、人気のある観光スポットでもあります。

1/春の到来を祝うホーリー祭を楽しむ人たち
2/空港を出て間もなく広がるシリグリの茶畑

標高差2,000m アジア最古の登山鉄道が走る街

3/トイ・トレインは子どもたちにも大人気
4/人・車・機関車が行き交うダージリンの道

世界遺産のダージリン・ヒマラヤ鉄道は、トイ・トレインの愛称で親しまれているミニ蒸気機関車。ダージリンからニュージャルパイグリ間の総距離88㎞、標高差2,000mを時速約10㎞でゆっくりと進んでいきます。また、一般道路を路面電車のように車と並行して走って行くため、道路脇の民家に手が届きそうになるほどの距離で、地元の人々の暮らしを近くに感じられるのも魅力です。少しだけ体感してみたい……という方には、ダージリン駅から次のグーム駅まで約8㎞の区間を1 時間かけて走る乗車が手軽でおすすめです。

車はやがて、断崖のカーブが続く道へ。カーブの先にはトイ・トレインの線路が道と平行に走ったり、道を横切ったり、あるときは道路より崖淵の際の下を走行していきます。ダージリンまでの道はとても細く、周辺の街からダージリンタウンへの様々な物資や周辺の茶園から紅茶を運搬するトラックが行き交い、対面ですれ違うことも困難なため、度々渋滞となるのもこの土地ならではの風物詩といえます。

イギリス植民地時代の名残を色濃く映す街並み

ダージリンは、かつてイギリスの植民地時代に避暑地として開発された街であるため、当時の名残がある洋館や教会などがいくつもまだ残されています。人種ももともと住んでいたチベット、ブータン系に加えてネパール系の住人など、多種多様な人達が暮らしているのもこの街の特徴です。

また、訪れてすぐに気付くのが、街からの美しい眺望。今回の訪問時はあいにくの雨でしたが、晴れた日には北部にはヒマラヤ山脈が広がり、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガも遠望できます。街の南13㎞にある標高2,590mのタイガー・ヒルは、美しいカンチェンジュンガの展望台としても有名で早起きしてぜひ訪れたい場所の一つ。街の宿屋の屋上やレストラン、丘の上などからも美しいヒマラヤの景観を楽しむことができます。

インドの混沌とした街を取り囲む、美しいヒマラヤの山々は、世界に二つとないダージリンの最も大きな魅力の一つでもあります。

5/地元で人気のチベット料理店でランチ
6/茶器や茶葉がずらりと並ぶティーショップ
7/霧が立ち込めるダージリンの街並み
8/素焼きのカップ「クリ」でいただくチャイ

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