買い付け情報
2023年 台湾春摘み烏龍茶
この春の台湾は、雨不足と乾燥という天候不良の影響により、例年よりも生産量が減少した厳しいシーズンとなりました。そのような状況下でも、台湾の製茶師たちが摘採や製造のタイミングを見極めて生み出した、バラエティー豊かなお茶をご紹介します。
今年のラインアップの最大の面白みは、風味の異なる2種類の凍頂(トウチョウ)烏龍茶です。凍頂烏龍茶とは、台湾島のちょうど中央に位置する、鹿谷郷凍頂山で生産される烏龍茶。標高は800mほど。人気が高いゆえに、他地域で作られたお茶も「凍頂烏龍茶」の名で売られるようになり、品質に大きな差が生まれています。ルピシアでは、発祥地の鹿谷郷産茶葉だけで作る、伝統的な凍頂烏龍茶のみを取り扱っています。
凍頂烏龍茶は、焙煎を特徴とするものが多く、火入れの度合いや焙煎師の技術により、品質や風味が大きく左右される点が面白いポイントです。この春ルピシアでは、風味の異なる2種類をご用意しました。
焙煎師・劉さんが手がける「6323 凍頂烏龍 蜜香(ミツコウ) 春摘み」は、その名の通り、蜜を思わせる濃密な香りが華やかに広がります。ウンカという虫に噛まれることで生まれるこの香りを、こだわりの製茶で見事に引き出した逸品。台湾の茶のコンテストで数々の受賞歴を誇る匠は、このお茶を「黄金に輝く水色、華やかさと爽やかさを兼ねそなえた香り、口に長く残る余韻が楽しめるお茶」と評します。
一方「6324 凍頂烏龍 清香(セイコウ) 春摘み」は、焙煎師・黄さんの手により生み出されました。蜜香に比べると、お茶そのものの風味を残した軽やかな仕上げ。繰り返し丁寧に焙煎し、甘い余韻を引き出しました。
同じ産地で生まれるお茶でも、仕上げによってここまで変わる。凍頂烏龍茶の面白さをぜひご体感ください。
また、人気の高山茶の産地、阿里山(アリサン)からは、品種の違う2種類「6321 阿里山烏龍 特級 春摘み」と「6322 阿里山金萱(キンセン) 春摘み」をご紹介します。阿里山烏龍では、まるで森の中にいるような気分にさせてくれる清々しさを、阿里山金萱では、品種由来のなめらかな飲み心地を、ご堪能いただけます。
台湾茶は煎が効くため、例えばホットで楽しんだ茶葉を、そのまま水出しにしてアイスティーに、という楽しみ方もおすすめ。暑い季節に涼をもたらす、爽やかな風味をお届けします。
2023年6月23日
2023年 台湾春摘み烏龍茶のお求めはこちら世界のお茶専門店ルピシア オンラインストア