現地情報

2017年 ダージリン オータムナル

復活した世界の名産地 ダージリン

2017年の初夏より続いたストライキが終了。茶園に活気が戻ってきました。


最上の紅茶 人々の情熱

インド・ ダージリンにて2017年6月、西ベンガル州政府が発表した学校でのベンガル語使用の義務化などの問題をめぐって、ネパール系地元住民が強く反発。市場や会社、学校などの公共サービスがストライキに入り、お茶の製造が出来なくなったアクシデントは国際的なニュースとしても報道されました。

世界第3位の高峰カンチェンジュンガ(8,586m)の麓(ふもと)に広がるダージリンは、約1万7,500ヘクタールの山岳地帯に広がる約90の茶園で作られる名産地。紅茶の年間生産量はエリア全体で約8,500トンとインド全体の生産量の1%以下の希少品です。なかでも秋摘み=オータムナルは、春や夏に並ぶ高品質な旬の紅茶が作られる季節として知られています。夏期の約3ヵ月半の間、放置されていた茶園にて、紅茶の製造を再開するために約1ヵ月半の整備期間が必要なため、一時は、現地専門家の間でも悲観視されていた今回のオータムナル。

茶園の休業中に引越しや転職を余儀なくされたスタッフを呼び戻し、雑草の除去から始まる地道な作業の積み重ねや、かつてないほど茶園に増殖したヘビからの攻撃に悩まされながらも、誇り高いダージリンのお茶作りの専門家たちは、復活を諦めませんでした。

結果、例年と同様に素晴らしい紅茶が到着。ダージリン秋摘みならではの純粋な風味をお楽しみください。

写真左・右上)広々とした山岳エリアに広がるダージリンの茶園風景。

写真右下)茶園の整備作業

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