THE DARJEELING TEA 紅茶の最高峰 ダージリン

世界のお茶専門店ルピシア では、世界各国の産地から厳選した紅茶や烏龍茶、日本茶はもちろん、オリジナルのブレンドティーやフレーバードティー、ハーブティーなど、年間400種類以上の多彩なお茶をご紹介しています。特にインド・ダージリン紅茶は、創業以来変わらずご紹介に力を入れている特別なお茶。ダージリン茶葉100%使用し、本物のダージリン紅茶だけをお届けし続けています。

アートと呼ばれるお茶 ダージリン

ここはインド東北部。ダイヤモンドのように万年雪が輝く、ヒンドゥー教の聖地カンチェンジュンガ(8,598m)の山麓に、紅茶の女王とも、芸術=アートとも呼ばれる特別な紅茶産地があります。

その名はダージリン。お茶ファンならずとも、一度はその名を耳にしたことがあるでしょう。

世界中どこでも、上質なお茶作りには2つの要素が必要です。一つは茶樹の栽培に適した土地・風土。もう一つは人と技術。栽培や製茶に精通したプロフェッショナルと、それを支える優れたスタッフ。そして、これらの条件を満たしてなお、さらなる高みを目指す情熱とビジョンが、ダージリンにはあります。

地球上、最上級に美しい環境で育まれた、上質なダージリン紅茶のカップの中には、高級ワインや葉巻、コーヒーなどの嗜好品と同様、奥深い物語が隠されています。ふと、心を研ぎすませば、ヒマラヤ山脈の麓に広がる原生林を流れる風や、渓谷に湧き立つ霧の風景が、心の中に浮かんでくるかもしれません。

それはいったいどうしてでしょう?それでは、ダージリン紅茶を巡る旅に出かけてみましょう。

ダージリンの旬ダージリンの旬

ヒマラヤ山麓に位置するダージリンには日本と同様に、はっきりとした四季があります。
茶葉の収穫は、春~秋にかけての2月下旬~11月下旬まで。冬は茶樹の手入れの季節となり、工場はお休みになります。
主な季節の分類は以下のとおり。季節による味の違いをお楽しみください。

  • 青々とした若葉のような香りと、キリッとさわやかな渋み、ティーカップの水色はレモンイエローから淡いオレンジに輝くという際立った特徴を持つ。1980年代からドイツ・日本を中心にブームになった。 ファーストフラッシュとは お求めはこちら

  • 霧を通した夏の日差しをたっぷり浴びて育った、官能的な香気=マスカテルフレーバーが特徴の伝統的なダージリン紅茶。紅茶のボルドーとも評され、濃いオレンジ色の水色が特徴。 セカンドフラッシュとは お求めはこちら

  • 2023入荷!

    冷涼で乾いた秋の気候によって、甘み成分が茶葉に凝縮されることから、一年で一番甘いダージリンになる。その円熟した深いコクと、ほっこりとした甘みは、初めての方にもおすすめの親しみやすさ。 オータムナルとは お求めはこちら

お茶の等級についてお茶の等級について

紅茶は茶葉のサイズを揃えるためにふるい分けし、各グレード(等級)に分類されます。

FOP(Flowery Orange Pekoe)
枝先の新芽。
OP(Orange Pekoe)
枝先から2番目の小さな葉を含む。
PEKOE
枝先から3番目の中ぐらいの葉を含む。
PEKOE SOUCHONG
枝先から4番目の大きめの葉を含む。
SOUCHONG
枝先から数えて5番目の大きな葉を含む。
TGFOP(Tippy Golden FOP)
金色の新芽が含まれる上級品。
FTGFOP
TGFOPのさらに上級品。
SFTGFOP(Special FTGFOP)
FTGFOPの最上級品。
BPS(Broken Pekoe Souchong)
ペコ・スーションを細かく砕いたもの。
BP(Broken Pekoe)
ペコのブロークンタイプ。
BOP(Broken Orange Pekoe)
オレンジペコのブロークンタイプ。
BOPF(BOP Fanning)
濃く出るようにBOPをさらに細かく砕いた品。
TGFBOP(Tippy Golden FBOP)
TGFOPを細かく砕いた、ブロークンの最上級品。
CTC(Crush, Tear and Curl)
茶葉をつぶし裂いて丸めたタイプ。
※茶園や地域によって等級の付け方は異なります。ここでご紹介しているのは一例です。

お茶が届くまでお茶が届くまで

製茶工場の品質管理のための テイスティング風景 コルカタのダージリンティーの オークション会場

ダージリン紅茶は、収穫時期の生産単位ごとに、DJ1、DJ2…という通しナンバー(注)や製造番号をつけられ、等級ごとにパッキングされ出荷を待ちます。最初にサンプルとしてピックアップされた少量の紅茶が、茶園のオーナー会社やブローカー、エージェントなどの専門家による品質チェックを経て、世界中のバイヤーに送られます。主な取引先はドイツを中心としたEU諸国やアメリカ、日本など。買い手からオーダーを受けたダージリン紅茶は、主に二つの経路で売買されます。

一般的に知られているのが、コルカタにあるティーオークションでの競売。もう一つは、茶園オーナーから直接、またはエージェントなどを介して茶園と取引するプライベート・セール。

世界最大の紅茶生産量を誇るインドで、ダージリン紅茶の生産量は全体のわずか約1~2パーセントしか作られていない希少品。特に人気のある茶園のファーストフラッシュ、セカンドフラッシュなどの最上級品は、生産からわずか数日間あまりのプライベート・セールで売り切れてしまいます。シーズン中は携帯電話のコールとメールが24時間飛び交う臨戦態勢、売り手も買い手も気の抜けない日々が続きます。

無事に売買成約したお茶は、茶園の倉庫から、航空便や船便などで世界中に旅立ち、通関などを経て、我々の食卓に運ばれるのです。

各茶園の収穫は、100kg程度の少量ロット(生産単位)ごとに、DJ1、DJ2…という通しナンバーをつけられて品質管理されています。ロットナンバーが明記されるということは、茶園と生産時期を特定できる高品質の証です。

ルピシアのダージリンルピシアのダージリン

「安心・安全」を届けるために

画期的だった情報公開


ルピシアにとって、旬のダージリンは特に大切なお茶の一つ。創業以来、混ぜ物なしの「100%ダージリン」にこだわってきました。当時、巷にはダージリンの茶葉を少量混ぜただけで「ダージリン」と名付けて売っている例が溢れていたからです。そうした中でルピシアは、どの茶園でいつ摘まれた茶葉かという情報までを公開してきました。

ルピシアのダージリンの缶や袋のラベルには、生産年や茶園名、生産順を示す通し番号(DJナンバー)が明記されています。
※ラベル画像は見本です。

茶葉の成分から産地を特定


そんなルピシアの取り組みは、食品の産地を明らかにし、安心・安全を支える研究にも生かされています。

東京農業大学の安藤達彦名誉教授は、食品成分分析の専門家。ルピシアは20年以上にわたり、ダージリンをはじめとする様々な茶園の茶葉を研究用に提供してきました。

研究の結果、茶葉に含まれる土壌由来の微量金属を分析すれば、かなり狭いエリアでも生産された場所を割り出せることが明らかになってきました。「茶園まで限定したルピシアの茶葉が手に入らなければ、この研究のデータベースは作れなかった」と安藤名誉教授は振り返ります。

ダージリンに限らず、高品質なお茶の産地を守っていくには、お客様が安心して購入できる環境が不可欠です。ルピシアは今後も産地や茶園にこだわり、安心・安全な茶葉を届けてまいります。

安藤達彦 東京農業大学名誉教授

ブレンドができるまで

唯一無二の組み合わせ


ルピシアのオリジナルブレンドは、100%旬のダージリン紅茶を使用しています。シーズンが始まると、現地茶園からサンプルを取り寄せては、テイスティングを重ねます。たくさんのテイスティングを重ねながら、幾通りもある香りや味の「パーツ」を集めてブレンド。それほど繊細に風味の違いを利き分けながら、唯一無二の味わいを探っていきます。



「今年ならでは」に仕上げる


多くのテイスティングを重ねることで、その年の作柄=味わいや香りの傾向を掴むことができます。今年ならではの仕上がりを楽しんでいただきたいので、特徴をよく表した風味になるようブレンドしています。だからこそ、ファーストフラッシュを初めて召し上がる方にも、毎年楽しみにされているファンの方にも、自信を持っておすすめします。